NPO法人 京都コリアン生活センターエルファ

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エルファについて

在日コリアンは祖国の運命を背に、約100年ものあいだ国籍に翻弄され生きてきました。
祖国の分断、日本政治経済の大きなうねりの中で、人権、教育問題にとどまらず、一世の高齢化や無年金問題、国際結婚による二つの国籍を持つ子どもの増加等、「外国人」であるがゆえの問題が山積し、国籍により今もなお翻弄され続けています。 「アイゴー」と悲しみの涙を流しながら、胸を引き裂かれる思いで故郷を、家族をあとにし玄界灘を渡ってきた在日コリアン一世。 1945年8月15日、祖国の解放に、在日コリアンの多くは我先にと肉親のいる故郷へと帰り、その一方で、大国の占領と南北分断という政治的背景が、帰国を断念せざるをえない人々を生みだしました。 様々な事情で帰るに帰れなかった一世は日本での生活を余儀なくされ、現在、五世が生まれ育っています。しかしその陰には、独居生活を強いられ死を待つハラボジ、ハルモニが存在します。 一世の血と汗で築いた朝鮮学校で学ぶことができた私たち二世、三世はこの悲しい現実を前に何ができるか、一世の築き上げた遺産を継ぎ、いかに発展させることができるかを考え、仲間と真剣にその具体的行動に取り組みはじめました。 「アイゴー」のため息と涙の人生を、笑顔と喜びに満ちた「エルファ」な人生に変えたいという仲間の想いが活動の原動力になり、NPO法人京都コリアン生活センターエルファを立ち上げたのです。
時の流れは日となり月となり歳を重ね、活動開始から10年、NPO法人となり5年。その中で一世が私たちに残してくれた精神的な支えは貴重なものでありました。 「支えるつもり」が支えられて今日まで歩んだ道のりは、感動と喜び、別れと悲しみの連続でした。 ふれあいの度に広がる「共生の輪」は、この活動が「共に生きる大切さ」を実感させてくれるものでした。 皆々様の尽力で創り上げた今日のエルファを多くの方に伝えたく、このたび、出逢いやふれあいの言葉と写真を一冊の本にまとめました。
記念誌の作成には多くの方々に知恵と時間を費やして頂き、森清範貫主、上田正昭先生、末本雛子さん、中山和弘さん、福原徹冶さん、ハラボジ、ハルモニをはじめ、エルファの活動に携わった全ての皆様に心より感謝いたします。 この一冊が日本における外国人高齢者、障がい者、子どもたちの「地域で共に生きる」一助になれば幸いです。

※在日コリアン…韓国、朝鮮籍者も含めた、朝鮮半島にその出自をもつ人を差します。

特定非営利活動(NPO)法人 京都コリアン生活センター 鄭禧淳

エルファの軌跡

ここに一つのエピソードがある。在日コリアン一世のハルモニ(おばあちゃん)の介護をしていたヘルパーが、家族の元にやって来て言う。 「アイコさんを呼んでいるんですが…」家族は戸惑う。アイコという名の身内はいない。ハルモニがいったい誰のことを呼んでいるのか皆目見当がつかない。 当然である。ハルモニは「アイコ」という人物を呼んでいたのではない。「アイゴー」の言葉を発していたのだ。 朝鮮語を知らない日本の介護職員はその悲痛な叫びの意味を理解できなかったのだ。
これは単なる笑い話では済まされない。在日一世の高齢化が進む中、長年暮らしてきた日本で少しずつ日本語を忘れ、母国語である朝鮮語でしか表現できなくなった彼、彼女たち。 その子どもたちが民族教育を受けていない場合は更に深刻で、家族でさえハラボジ(おじいちゃん)、ハルモニの訴えが全く理解できず、在日一世は言葉の通じない日本社会の中で孤立しつつある。
そんな在日コリアン一世の現状を踏まえ、1999年の春、

を掲げた「介護研究会」をスタートさせ、故郷の言葉、文化、風習に明るい人材をヘルパーとして育成し、2001年「エルファ」は誕生した。
「アイゴー」は悲憤にくれた時に発せられる感嘆詞。一方「エルファ」は楽しい時や嬉しい時に発せられる感嘆詞である。 「アイゴー」と「エルファ」はコリアンにとって全くの相反する表現といえよう。本誌の「アイゴからエルファへ」は在日一世の「アイゴー」な生き様がやがて自身、そしてこれから未来に旅立つコリアンが、日本で「エルファ」と言葉にできる、「エルファ」と心の底から思えるようにと副題にした。
多くの在日コリアンが国に不信を覚える一方、行政から差しのべられている手も不十分である。そんな彼、彼女たちに「エルファ」な場所の存在を知って貰いたいと願い、これからも歩み続けていく。
》…「私たちの友だち、食べ物、歌、遊び、環境」エルファのデイサービス五大要素として受け継がれ、尊重されている。

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